先日ある会に参加して、障がいのあるお子様を育てて来られたお母様のお話を聞く機会がありました。
障がいを受け入れたときのこと、小さいころ、小学生のころ、思春期のころ、そしていま。本人の好きなことを伸ばしながら、自立につながりそうなあらゆることを試してこられたお母様が、お子様との思い出を時に明るくときにしみじみとお話しされる姿を見て、「ああ、〇〇さんは本当に幸せなんだなあ。」と改めて親の愛情の大きさ、深さに胸が打たれる思いでした。
ひるがえって、私たち支援者は…。「親」になることはできませんが、そのお子様にかかわる大人の一人として、精一杯の愛情をかけることはできます。
利用者が来たら、全員で玄関まで笑顔で出迎え、表情を観察し、明るく声をかける。そして一緒に心から活動を楽しむ。ちょっと元気がなければ心配する。終わったら全員で笑顔で見送る。その愚直な積み重ねこそが、信頼関係を築くのだと信じてやっています。
この前は、ある保護者の方から「子どもが『今日はKids Labo123の日だ。』と早起きするんですよ。」と言っていただき、うれしくなりました。
まずは、わたしたちが子どもに精一杯の愛情をかけること。先日のあるお母様のお話は、私たちの心構えを再認識する貴重な機会となりました。